かつて株式投資の事を「美人コンテスト」と表現し
た経済学者がいましたが、この表現は見事的を射
た表現であり、それは投信の世界でも通じるものが
あります。
皆さんは自分の応援する企業や国が発行する何ら
かの債券を買ったとします。では「それはなぜ購入し
ましたか?」と聞かれて明確にその理由が説明できま
すか?
「贔屓の銀行の営業さんが勧めてきたから」とか、
「贔屓の証券会社の人が今一番売れていると言ったか
ら」という理由であればやがて損をするでしょう。
なぜならそこには購入者自身の意思がないのです。
要は見たことも聞いたこともない企業が発行する株式
を買っても、その購入した理由に自分の意思が入って
いなくては、損した時に「あなたが売ってきたから私は
買ってやった!」という理由につながるのです。
国債も一緒。
行った事もない国の国債を買うにはまず、その国の事
情を知らなくてはなりません。そこに将来的なカントリー
リスクが潜んでいるかもしれないのです。
投資家マインドとして「投資対象が好きでも嫌いでもど
ちらでもない。そもそも興味も関心もない、要は結果的
に儲かれば、それでいいの。」ではいけないのです。
それはポートフォリオ内の銘柄においても同様です。
まずは投資先に興味を持つようにしてください。
私が思う経済とは人の営み、実体経済の売買があ
ってこそ成立するものであって、経済活動を行うのは
人です。
人が行う経済活動を紙切れに書いてあるグラフやデー
タだけを見て判断し、ファンド購入するしないが決められ
るでしょうか?
ではどのようにして投資先の経済活動を見出すか?
それにはまず、企業であれば自分だけの企業データを。
そして国債を買うのであればその国の事情や、主力産
業、気候や国民性など数字では示せないデータを手に
入れることです。
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