金融市場の原理原則の話しをしますと、資産運用とは
高いリターンを求めるのであれば、高いリスクを負わな
くてはならず、そんなに高いリターンを求めないのであ
れば、低いリスクを負えば良い。
と言う考え方に基づいています。
従ってまったくリスクのない運用方法というのは、なく
多かれ少なかれリスクが発生するのが資産運用という
ものなのです。
しかし中にはリスクを極限まで抑えた金融商品という
のもあります。
全くといってしまうと大げさですが、おそらく今の日本
で最もリスクの低い資産運用方法は銀行預金です。
銀行預金というのは、ご存知のように大変金利が低
いのが特徴で、1000万円を預け入れしても、一回の
引き出し手数料にもならないと言われている預金で
ありますが、実は銀行が常時出している定期預金の
金利は相変わらず低いレンジで推移して居る中で、
いわば期間限定の特別に設定されたキャンペーン
金利が大変魅力なのです。
例えば夏や冬のボーナスシーズンには銀行が特
別金利定期預金と言う名の通常では考えられな
い高金利の預金商品をリリースします。
かつては5年で1%や3%前後の定期預金が多く
、リーマンショック時に一時的に0.5%程度まで下
がるも、最近また5年もので0.8%程度の定期預
金の取り扱いを始めた銀行が増え始めてきました。
非常に高金利ですし、魅力的なのですが、ただ
こういった特別限定特別金利の定期預金という
のは、預け入れする金額が1000万円未満がル
ールとなっており、1000万円以上だと、口数を
分けなくてはならないなど、制限があります。
しかしそれを除いても、銀行がつぶれない限りはリス
クが存在しないのが銀行定期預金ですので、投資信
託のような元本割れに怯えながら日々を過ごす必要
もありません。
本当にその銀行で預金しても良いのかを判断したけ
れば、その預金する銀行の財務内容をチェックする
必要がありますが、ただ今日本の銀行で危ないと言
われている銀行はほとんどなく、9%以上の自己資本
比率を維持している健全な銀行ばかりですので、預
金するのに不適格な銀行はありません。
ましてや倒産するリスクはほぼゼロでしょう。
確かに大災害等で銀行の本店が消えてなくなってし
まったなんて事が起きれば、話は別ですがそんな非
現実的な事は今のところ起きそうにありません。
つまりリスクは限りなくゼロと認識いして差し支えな
いでしょう。
もしリスクゼロの金融商品で手堅く運用を考えるの
であれば、その選択肢は極めて少ないですが、銀
行預金も選択肢の一つです。
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