そもそもプロ向けファンドは機関投資家向けのファン
ドですから、金融資産がある個人でも投資経験が未
熟な個人投資家には不向きな金融商品。
「遺産を相続したからそれを運用に回してみよう!」
と思い、「最初は運用とかよくわからないから、とりあ
えずプロの方にお任せして、確実に儲かる手段を取
りましょう」と、いきなりプロ向けファンドに申込みする
ことは、せっかくの資産を水の泡にしてしまう可能性
があり非常に危険です。
プロ向けファンドはリターンが大きいため、そのリター
ンだけ見れば魅力的な投資商品ではありますが、
そのリターンの高さも投資先がデリバティブや、ベ
ンチャーなどへ投資しているからであって、なんて
ことはない、ハイリスクハイリターンの投資商品なの
です。
プロ向けファンドはあくまで証券会社や銀行といった
機関投資家のファンドであり、投資経験の未熟な
投資家が手を出すべきものではなく、投資先も非常
に危険である程度相場を理解している人じゃないと
大変リスクの高い運用商品となっています。
昨今、この風プロ向けファンドの販売トラブルが多
発していることから、国はプロ向けファンドを勧誘で
きる個人に規制を作りました。
まず、プロ向けファンドを申し込むのではなく、勧誘
できる顧客の対象として・・・
①上場株式、国債、投資信託、外貨といった元本保
証のない金融資産を1億円以上保有している事。
②証券口座を開設して1年以上経っている人。
これらが勧誘できる個人客の条件になります。
要するに投資経験からある程度相場の動きや流れが
判っており、プロ向けファンドにおける総合的なリスク
を十分に理解している人に限っています。
そのくらいプロ向けファンドはハイリスクな金融商品な
のです。
おそらくこのサイトをご覧くださっているかあの多く
は多額の金融資産はあるけど、投資に関してはま
だまだ勉強中という方ばかりかと思いますが、投資
経験がある程度ないとこのプロ向けファンドを購入
する事ができませんし、そもそも投資経験の浅い個
人を勧誘する事自体が違法。
勧誘されないように十分に注意するようにしなくて
はなりません。