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今日は投資信託の「流動性リスクとその対策」についてお話しします。

これは証券市場、債券市場共にまれに発生する有価証券を売却する際に、

「買い手がおらずで売るに売れない状態」または

「売り手がおらず買うに買えない状態」

になることを言い、売買が成立しない為価格が下がることが

あります。では前のページで説明した5つのリスクと、この流動性リスクを上手

に回避する方法はないのでしょうか?

 

残念ながら投資信託はその性質上リスクがどうしても付きまとう為、

リスクを回避する方法も投資元本の保証もないのです。

 

従って配当金がなかったり最悪の場合、資金が返ってこなくなる可能性(元本

割れ)もあるのです。

(注:あくまで「可能性がある」ということで絶対ではありません)

 

では完全リスク回避できなくともそのリスクを最小限に抑える方法はないので

しょうか?最小限に抑える方法として「分散投資」という手段があります。

分散投資は値動きの異なる複数の銘柄でポートフォリオ(銘柄の集合体)を

組む方法のことをいいますが、一般的に投資資金とは商品、債券、不動産の

3つの大きなフィールドのいずれかに集中しているといわれ、この3つのフィール

ドにバランスよく分散投資することでリスクヘッジをするというもの。

 

例えば商品の価格が下落しても債券相場上がってたり、不動産価格が上昇する

と債権が下がったりと、どこかのフィールドが下がっても、どこかのフィールドは

上がるしくみが出来ている為、投資資金を分散することで安定的に運用が可能

なのです。またポートフォリオを一度に購入すると、買った時の価格でしか運用出

来ない為、何回かに分けながら購入し、購入時期を分散させることでリスクを軽減

する方法が、「ドルコスト平均法」と呼び、リスク分散の目的で株やFXにおいて

はよく使われる手法です。このドルコスト平均法のメリットとして、長期間継続し

て投資することで短期的なマーケットの価格変動の影響をできるだけ小さくし安

定運用を目指します。

 

このように投資信託の基本は

購入の目的、つまり「ハイリスクハイリターン」

を求めるのか、もしくは「ローリスクローリターン」を求めるのか

をよくご検討の上、セレクトしたポートフォリオ(銘柄の集合体)の

リスクと投資手法をよく把握し購入する事が大事です。