先日ネットの記事でひとつ気になる記事を見かけました
のでご紹介します。
今年から始まったNISA口座ではありますが、当初の目
標を若干下回ってはいるものの、順調に口座数は増加。
しかしそんな中、NISA口座を作成している層の過半数
が60歳以上の高齢者であり、若年層へのプロモーション
がまだまだ弱く、その原因として、若年層はお金や成功、
関心にあまり興味がないためとその記事では分析してい
ました。
この記事に対する率直な感想は『確かにそうかも?』
実際に日本の富裕層のほとんどは50歳以上の人たち
で形成され、若年富裕層はあまりいません。
資産運用とは資産があった上で成り立つものであり、
運用する元金がないのであれば、資産運用もままな
りません。
しかし今の若い人たちの多くは彼らの親世代と比較
しても圧倒的にお金がありません。
つまり運用する原資がないのです。
原資がなければ投資や運用なんて興味を持つは
ずはありません。
ですから若者に投資に対して興味を持ってもらう為
に、小額投資や投信積み立てなどといった、毎月
コツコツ積み立てるタイプの運用商品も数多く提案
してきましたが、これも富裕層には貯蓄型の運用商
品としてヒットしましたが、若年層の投資家を増やす
起爆剤にはなっていません。
おそらく問題は若年層の興味が最初からお金になく、
興味がないからよく知ろうともしないということが考えら
れます。
金融商品を購入する時には必ず、メリットとデメリット
を勉強する必要がありますし、売る側にもそれをしっか
りと説明する義務があります。
しかし今の若者の傾向としては金融商品のメリットや
デメリットを勉強する事よりも、毎月の携帯電話の料
金をいかにして安くするかという事が何よりの興味の
対象であり、そのためにあらゆる媒体からの情報にア
ンテナを張らしているため、資産運用や、貯蓄といっ
た事に最初から興味を持たない人が多いように感じます。
先日の日記でSBI証券のラインアカウントが誕生し
ましたという記事を書きましたが、これも若年層への
プロモーション強化策の一環。
若者に人気のSNSでもあるラインを使うことで、顧客を
増やし、未来の投資家を量産させていく狙いがあるの
だと思います。
ただいろんな起爆剤を落とす事も大事ですが、それ以
前に若い人たちの所得を相乗的に上げていくことが何
よりも先決。
それがないと若年層の投資家は環境的に生まれにくい
のではないかと思います。
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