さて、昨年ヨーロッパを中心に不安定要因だったギ
リシャ債務危機がひと段落し、現在はロシア情勢
が緊迫化してきているように感じますが、ひとまず
ヨーロッパの経済状態は良くはありませんが、落ち
着きを取り戻しつつあります。
株式市場や外為市場も活気を取り戻しつつある中、
投資信託の基準価格も本来の適正水準に戻しつつ
あり、今回はなだらかな右肩上がりに傾き出しだ欧
州株式を中心とした銘柄でポートフォリオの組まれ
ているファンド。
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ブラックロック欧州株式オープンをピックアップして
みたいと思います。
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まず肝心の基準価格の推移ですが、欧州債務危機
以降の半年サイクルでの価格の推移を見ると、2013
年9月の14327円だった基準価格が、順調に上がり
続け2013年12月の16422円をピークに翌月には
15696円前で下落するも、その翌月は16377円まで
上昇。
この原因としては2013年の秋から冬にかけてのアメ
リカの債務危機が原因として考えられ、それがひと段
落したことにより基準価格は再度上昇したものと思わ
れます。
騰落率で見ても2013年12月の14.6%をピークに翌
月は9.6%まで下がりました。
このように直近の基準価格だけを見ると米国債務危
機のダメージをダイレクトに受けていることがわかりま
す。
ではポートフォリオの銘柄を見てみたいと思いますが
ポートフォリオに組み込まれている銘柄第一位は医
薬品、バイオ関連銘柄で組み入れ率11.6%。
第2位が金融機関で10.4%。
以下食品、飲料、タバコ9.3%
投資マネー8.2%
エネルギー関連5.8%となっており、
また国別構成比で見ると、フランスが22.7%
イギリス17.4%、スイス13.2%、ドイツ10.8%
オランダ7.0%と欧州でも経済的、または政治的
に安定している国で構成されていることがわかり
ます。
今回は主に基準価格と騰落率の推移。
そしてポートフォリオの組み入れ銘柄と、国別構成
比をお話ししましたが、次回はこの欧州オープン
株式投資に関連する様々なリスクに関して検証して
いきたいと思います。
次回をお楽しみに。