資産運用の方法としてどうしても株や国債、外貨売買
という「信託」を基本とした商品を思い浮かべやすいで
すが、実際日本の金融機関が取り扱っている外貨預
金も資産運用のひとつの方法です。
今回から3回に分けてこの外貨預金についてご紹介し
たいと思います。
よくこの外貨預金はFX（外国為替証拠金取引）などと混
同される方がいらっしゃいますが、外貨預金とはあくまで
預金の種別に属し、日本円を外貨で預け、必要に応じて
円価または外貨で払いだすもので、どの金融機関も通常
の日本円で行う円貨預金にくらべ大変高い金利を設定し
いるのが特徴です。
ではどうしてそれほどまでに高い金利を設定しているのか？
そんなに金利が高ければみんなこぞって外貨預金の口座
を作るはずなのに、なぜ円貨の預金口座ほど知名度がな
いのか？
それは外貨預金もリスク商品だから。
外貨預金は日本円で預けた時より、円高になった場合「為
替差損」というものが発生します。
例えばドル円で考えた場合、1ドル100円のときに、10万円
、つまり1000ドルを預けたとすると、その後、為替相場の変
動により、1ドル98円になったとすると、この時点で預けた10
万円は98000になってしまいます。
しかし逆に為替相場が円安に動き、１ドル105円になったとす
ると、預けた預金は105000円になり、5千円得するのです。
これを為替差益といいます。
このように外貨預金とは預け入れするタイミングと、引き出す
タイミングが非常に重要で、それはまるでFXのようなゲーム的
な要素をもった性質の預金と言えます。
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