前回、マイナス金利の事でざっくりとお話させて頂き
ましたが、今回は経済セミナー第2弾。
銀行の溜まり過ぎた預金準備口座の残高をどのよう
に効率よく減らすか?
この点についてついてお話したいと思います。
まず、現在の銀行の預金準備口座の残高は増え続
けている理由として、民間の資金需要がない事が挙
げられ、その理由として民間企業が実体経済として
本格的な景気回復を実感できていない事により、新
製品の開発や、事業の多角化に対して消極的だとい
う理由があります。
ではこの問題を解決するにはどのような方法で解決
すべきかというと、まず民間企業の多くは実体経済と
しての景気回復を実感できていません。
その為、内需拡大を目指すため、国が積極的な公
共投資を行う事が重要です。
公共事業によって民間企業の資金需要は高まるで
しょう。
そしてお札で溢れ返っている銀行も明確な目標に
向かって動き出すプロジェクトに積極的に融資す
るはずです。
そうなれば莫大な預金準備金口座の資金も少し
づつではありますが、残高が減っていく事になり、
理想的に資金が市場に流れていくはずです。
ここでポイントは、「資金を市場に流すこと」が肝心。
今、銀行に溜まりまくっている現金が市場に流れ
ていかない理由として、流す理由がないから。
そうであるなら国がその理由を作り、必要な公共
投資をすることで民間の資金需要は高まり、また
労働力が求められるので失業率も下がります。
これはあくまで教科書の「大きな政府」と「小さな
政府」の話を基にした考え方です。
また株高や投資の指数が上がれば、実体経済
の回復を実感できるのかといえばそうではあり
ません。
日本は大きな政府である以上、政府は積極的に
仕事を作り、雇用を作っていく事が重要であり、
そういった意味で東京オリンピックの開催による
インフラ整備は大変な国家プロジェクトになる要
素を持っており、オリンピックを大義名分に銀行
の中で滞留している資金を一気に流していく絶
好の機会なのです。