今日は投資信託ではなく、少しタイムリーな経済ニュース
の話題をしていきたいと思うわけですが、ご存知のように、
いよいよ本日から明日にかけてギリシャが債務償還期限
を向かえ、2000億円もの支払いが迫っているわけですが、
今のところギリシャはその債務支払いが出来そうにもなく、
このまま行けばギリシャは数回の督促を経た後、デフォル
トすると言われています。
実際、昨日の東京市場は600円近い今年最大の下げ幅
を記録し、また外為市場もドル円相場で3円近い円高に
なるなど相場は大混乱を極めました。
ではこのままギリシャがデフォルトした場合、どうなるのか
と言いますとユーロからの離脱は当然、ただギリシャ経済
自体が多重債務化していますので、これ以上債務を増や
さないために、国としての対策が必要です。
一説にはかつてのギリシャ通貨であるドラクマを復活させ
ようとする動きもあるようですが、そもそも国家に信用がな
い中での新通貨発行は、ジンバブエドル状態になります
ので、急速で深刻なインフレを招きかねません。
ちなみに現在、ジンバブエは独自の通過は廃止し、米ド
ルを国の通貨にしています。
同様にギリシャも同じ事をドラクマを新通貨にしたとして
も、インフレを誘発するため結果的にはもっと信用度の
高い通貨の傘下に入る事になってくるでしょう。
その傘下に入るかもしれない通貨こそ今、にわかに囁
かれているルーブルなのです。
つまりギリシャはロシアとの交渉次第で同国の通貨を採
用する可能性が出てきているのです。
ECBが懸念している事として、これまでにEUが作り上げ
てきたヨーロッパ経済のルールを、ギリシャが壊してしま
う事、つまりユーロ圏の基軸通貨に他国の通過が入っ
てくる事に強い懸念を抱いています。
もしギリシャがルーブル通貨を国の通貨にしてしまったとしたら。
ユーロの根幹が揺るぎかねない自体が発生する可能性が
出てくるのです。
もしかしたら今回のギリシャ危機が強い通貨が弱い通貨を
食うという『通貨間陣取り合戦』のさきがけになるのではない
かとECBは強い警戒感を示しています。
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