本日の日本経済新聞電子版によりますと、機関投資
家の資金を集めて運用するプロ向けファンドが高齢
者を中心とした高額資産を保有している個人投資家
相手に資金集めをするが、双方間でのトラブルが昨
今頻発しているといった内容の記事。
記事によりますと、このプロ向けファンドトラブルに関
する国民生活センターへの相談件数が、2012年は
1518件にも上るとのことで、主な相談依頼を寄せて
いるのが、60歳以上の高齢者が多く、投資先も株や
土地、為替といったハイリスクな金融商品を勧めて
くるそうです。
リスクが高いと言う意味においては銀行の預金商品
にある「仕組定期預金」というのがありますが、性質と
してはそれと非常によく似ています。
仕組定期預金とは預かった資金を運用に回してしま
うため、中途解約は絶対出来ませんし、もしどうしても
解約を希望する場合は「違約金」が発生します。
要は定期預金とは言いつつも銀行で預からずに、運
用に回してしまうので、顧客から解約と突然言われて
も資金の用意が即時にできず、運用会社に回された
資金の返還を求めなくてはならないため、運用会社
に支払う手数料が違約金として発生してしまうのです。
また仕組定期預金は全額運用に回すため、定期預金
としての元本保証もありません。
そして運用先の銘柄が不明瞭な場合が多く、運用
のスタイルも複雑で投資家初心者には非常にわか
りずらいところが難点なのがこの仕組定期預金です。
そもそも仕組定期預金は健全な銀行は取り扱いが、
ありませんし、取り扱っている銀行も少ないのですが、
もし仕組定期預金を取り扱っている銀行があれば、
少し用心したほうがいい銀行です。
しかしなんでもそうですが、複雑な金融商品、
また複雑な制度やシステムを顧客が理解する理解度に
は個人差がありますし、しっかりと理解が出来ていない
と時としてトラブルになります。
例えるなら携帯電話の料金プラン
顧客の想定外の事態が起きたとき、
「そんな話は聞いてない!」
が起きやすいのです。
実はプロ向けファンドもそれと同じ事が起きています。
と、まぁ、長くなりそうなので今日はこの辺で。
次回はもう少しこのプロ向けファンドの危険性につい
て掘り下げた話をしていきたいと思います。
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