では今回は投資信託がなぜ長期保有、または長期運
用が望ましいのかをお話していきたいとおもいますが、
まず長期運用の長期というのは一般的に数年から長い
もので数十年という時間軸で運用していきますが、メリ
ットの一つにこの時間軸が長いことで複利効果が期待
できるというのがあります。
複利というのはよく銀行定期預金などで聞かれる言葉
なのですが、銀行定期預金というのは、預入したときか
ら1年経過した時点で、1年目の所定の金利が付きます。
ではこれが2年目になると前の年に付いた金利と元金
にさらに金利が上乗せされます。
3年目だとさらに2年分の金利が上乗せされた額に金
利が上乗せされます。
これが複利の構図で、つまり金利が金利を生む現象
のことを複利計算と呼びます。
投資信託でも同様のことが言え、一定期間内に儲け
た利益を元金として再投資することができるのです。
そうすればより大きな元金で運用することができ、結
果更に大きな利益につながる可能性があります。
投資信託のもう一つのメリットとして、長期間保有す
ることでじっくりと戦略的に売買をすることができると
いメリットがあります。
例えば、その最もわかりやすい例として、ドルコス
ト平均法がありますが、このドルコスト平均法は、
基準価格が低い時にはたくさん購入する、そして
基準価格が高くなったら少なく買うといった購入の
ボリューム調するテクニックを言います。
ではこれを繰り返すと最終的にはどうなるでしょう?
そうです。パイが増えるのです。
そうなると基準価格が高まった時の利益幅も大きく
なりより、少額の運用にくらべ大きな利益が期待で
きます。
投資信託の長期運用のメリットはもっとたくさんあ
り、これだけではないのですが、投資信託は上場
株式とは異なり、ショートポジションで売買するも
のではなく、時間をかけゆっくりと売買をしていくも
のですし、そういうメリットを最大限に生かせるよう
に計算され、仕組まれた金融商品なのです。