皆さんは世界最古の商品先物取引市場大阪にあった

ということをご存知でしょうか。

 

今でこそ先物取引市場というと世界的に大きなマーケット

になっていますが、実は世界最古の先物市場は1730年

から大阪は堂島で行われていた米相場が世界最古の商

品先物市場と言われています。

 

先物市場ですからこれは投資です。

 

投資は未来を予測して売買を行うわけですから、投資家

にも経験の差はあれど投資家は常に苦悩します。

 

どうして投資家は投資において迷い、そして悩み苦悩す

るのか?

 

その迷いから多くの投資家を救った言葉があります。

 

米の先物取引で相場師と言われた本間宗久の言葉。

 

ある日、二人の修行僧が風になびく旗を見ながら言い

合いをしています。

修行僧A 「あの旗は旗そのものが動いているんだ」

修行僧B 「いいや、風になびいているから動いてい

るように見えるんだ」

 

この2人は旗が動く構造について議論しています。

 

そこに別な僧侶が現れ核心を突く一言を言い放ちます。

「旗は動いているのではない。風になびいているのでも

ない。それを観ているお前たち2人の心が動いている」と。

 

つまり、旗が動いているという事実を分析する人。

風が吹いて動く旗が動くのではないかと分析する人。

そして動く旗を眺めている人がいます。

 

言い換えるなら旗が動く、つまり米の相場の動きを表し

ており、今風にいうとテクニカル分析。

 

そして風は作況や作柄、在庫といった外的要因からくる

ファンダメンタルにあたります。

 

そしてそれを眺めている人は投資家です。

 

本間宗久は旗が動いて見えるのは旗が勝手に動いて

いるのでも、風になびいているのでもない。

 

それを眺めている投資家の心が旗を動かしていると

言いたかったのです。

 

これは株価でも投資信託でも価格を決めているの

はあくまで投資家自身の心であり、テクニカルでも

事実分析であるファンダメンタルでもないということ。

 

投資家の心の動きという迷いや苦悩が実は価格を

決めています。

 

そう考えると市場のポジティブ要因やネガティブ要

因も全ては事実の分析ではない、人の心から派生

したパワーや、迷い、そして苦悩が数字に反映して

いるのがわかります。

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今日はこの米の先物取引で当時の相場師である本

間宗久が残した投資家としての心得が現代の投資

家にも通じるものがあるのではないかと思い、ご紹

介させて頂きました。

 

今日は 少し哲学的だったかもしれませんね・・・。

 

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