今日は投資信託のお話ではなく、少し経済のお勉強

したいと思います。

 

実は先日の24日新聞記事で、政府が発行する短期金

融債の入札で前代未聞の利率-0.0037%というとんで

もない金利がついたニュースを見ました。

 

これがどうとんでもないのか?

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今日は簡単にマイナス金利の構造についてお話した

いと思います。

 

日本には日銀という中央銀行があり、メガや地銀は日

銀に対して預金口座を開いています。

 

これを預金準備口座といって原則、銀行はこの口座

のお金に対しては、貸し出しなどで手を付けてはい

けない『表向き』のルールになっています。

 

政府が現金を発行したらまず、銀行の持っている国

債を買取り、その対価として現金をこの預金準備口

座というところに入金します。

 

ところが現在、この預金準備口座に入っている現金

年間数十兆円レベルで積み増しされており、

全く減っていないことがわかりました。

 

つまり残高が減らないから、もうこれ以上現金は

いらないという銀行の現状がこのマイナス金利に

反映されているのです。

 

マイナス金利が起きるのは銀行内に資金が滞留

しており、市場に資金が流れていない証拠。

 

実はアベノミクスで景気回復と言われていましたが、

それはあくまで投資の世界で儲かった人がいただ

けで、実体経済の回復が本当は滞っていたのです。

 

このマイナス金利がおきる背景としては

理由1

銀行はお金を貸し出ししたくても民間企業の需要

がない為、貸し出しできない。

 

理由2

民間企業の資金ニーズがない理由として多くの

民間企業が実体経済の回復を実感しておらず、

積極的な設備投資には消極的。

 

これらの理由が考えられます。

 

要するに・・・

『まだ日本は景気回復がリアルに実感できていない』

 

と言う事なんですね。

例え預金準備口座の資金とはいえ、最終的には

民間の大口資金需要に対応するために用意さ

れている口座であり、その為に準備されているか

らこそお金としての価値を生みます。

 

お金は何かで生かさないと、または生かす予定が

明確にないとタダの紙きれなのです。

 

ではこのままいくと、日本の銀行が日銀に対して

持っていると金準備口座のお金は永遠に手を付

けられることなく、増え続けていく事になるのでしょうか?

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この辺のお金の活用方法についていくつか提案があります。

次回詳しくお話したいと思います。

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